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  • 相談所物語

2020.06.21

理想の土地だと思い、契約したが、後日解約に応じてくれなかった・・・話【No.147】

 有三(仮称)は、マイホームに適した土地を探していた。
 インターネットで調べたところ、ある個人が売却したいと記載していた。
 有三は、地番を調べて現地を確認したところ、希望する条件を
満たしていた為、早速買いたい旨申し込んだ。
 宅建業者を介さず、自分で探した土地だけに、喜びも大きかった。
 家族団欒の姿を思い描いた。

 値引きもしてもらい「すごーく」得をした気分だった。
 手付金として、百万円支払い、一週間後に残金を払う契約をした。

 しかし、物件を詳しく調べて見ると、道路が私道負担であったり、
境界杭で隣接者と争ったままだった。
 納得しないので、代金の支払いを1ヶ月待って欲しいと申し込んだ。
「権利と義務」を納得して買ったはずであり、値引きもしており、
契約書通り代金を支払って欲しいと断られた。

 物件の値段はその物件の価値によって決められます。

 物件を調べるには、やはり時間と労力(宅建業の知識と経験)
要します。
 契約する前に物件の重要事項なことは国家資格を有する業者に
調査して貰う方が安心です。

 大事なことを決める時には、考える時間を与えましょうという
期限の権利」の考え方があります。
 民法上は、債務者の為に時間的猶予を与えましょう
書かれています。
 しかし、自分から「期限の権利はいらない」と断ることも自由です。
 有三は、自らこの権利を捨てて、契約をしたのです。

(参照)民136条