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相談所物語

自分の土地だから、かってに通ってはいけないと、柵を立てられた・・・話【No.187】

2018.04.22

 茂男は二年前に相続が発生した。

父親が子供達の為と言って、三筆の土地を残してくれていた。

 手続も終わり、自分の土地を見に行って驚いた。

なんと、その土地が柵で通れなくなっていたのだ。

 隣りの人に聞くと、

「七年位前から放置されたままで、枯草など危ないので部分的に私が草を刈っていた」とのこと。

 その土地について登記された公図を調べてみると、

道路に面する土地が他人の名義になっていたのだ。

 

 不動産屋さんに聞くと、この様な場所は「囲繞」と言われ、

囲んでいる側の土地を「囲繞地」、囲まれた土地は「袋地」となるとのこと。

 茂男は売却を考えていたが、この問題を解決しないとどうにもならない土地であった。

 

 このような土地の場合、囲繞地通行権がありますが、

建築基準法上の接道義務を満たすほどの幅員ではなく、

人が通れる程の小道である場合が多いのです。

 従って、直ちに売却する事は難しく、

隣地所有者に買っていただくか、あるいは隣地を購入するか、

又は公道に至る道を確保した場合は囲繞地通行権は消滅します。

 囲繞地通行権と同様、電気・ガス・水道・電話等のライフラインの引込は出来ます。

 囲繞地を通行する場合は、その土地の所有者との金銭を含む約束を取り交わす必要があります。

又、妨害される場合は、物件的請求が出来ます。

 

 売却するにしても所有するにしても、

問題を残さないように対処する事が大切です。

 

(参照)民法210、213

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