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相談所物語

売買が終り、いざ登記になって、隣接者から苦情が持ち込まれた…話【NO.183】

2017.12.18

幸男(仮称)は、子供三人を育て上げ、やっと夫婦二人の生活が始まろうとしていた。気付いてみれば教育資金にすべてをつぎ込みマイホームは手つかずのままだった。今から自分達の借入能力を考えると限界があった。知人との世間話で何気にこんな身上話をしたところ、思いかけず、築三十年の中古住宅がある事を教えてくれた。真面目に働いて来た事がこんな幸運を呼んでくれるのかな・・・と夫婦で喜んだ。所有権の登記も終わり、ご近所の挨拶廻りをした時に隣の人から「前の所有者と土地の件で折り合いがついていないよ」と言われた。裁判になっていないが、地境の件でトラブルが発生していたようだった。知人に訊くと「自分も知らなかった」と言う...

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自社名義の土地を意のままに売買し後に贈与と見なされた…話【NO.182】

2017.11.18

春男(仮称)は、金属加工の下請けを十年続けていた。しかし、価格は上げられず、下がる一方だった。その上、包装代は段ボールが値上がりして、原価が更に厳しくなった。メーカーに問い合わせるとアマゾンを初めとするネット販売が理由だという。個々の包装でユーザーに届けられるシステムになっているからだ。彼の会社もその影響を受けていたのだった。やむを得ず、七年前に買っていた土地を売ることに決めた。時代が悪いのか、値段は下がり、 買った当時の値段でも買い手は付かなかった。不動産は、こんな値段にまで落ちていたのか驚いた。以前は「無店舗販売」と言われたが、今やインターネット販売です。お店のいらない売買をアマゾンがリー...

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隣人が自分の建築予定地のぎりぎりに、家を建て始まったが、違反ではないのか?【NO.181】

2017.10.20

利行(仮称)は、三年前にマイホームの計画で土地を求めた。その間、いろいろなプランを考え、住宅展示場を見たり、建築中の家を見て廻った。資金も夫婦で一生懸命貯めた。ある日、自分達が買った土地を見て驚いた。隣りに建築中の家が自分達の土地ぎりぎりに杭打ちされていた。利行は、家を建てる時は1メートルぐらいは境界から離さなければならないはず・・・と思って、プランを書いていたのだ。建てる予定の建築会社に聞いてみると、「いろいろな条件によって異なります」と言われた。「土地を買うときに重要事項説明書に、書かれているのでは?」とも言われた。しかし、売主と相対で買い、重要事項の説明はなかった。何の為に土地を買うのか...

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「手付金」を30パーセント以上支払ったが・・・の話【No.180】

2017.09.16

 盛夫(仮称)は、気に入った土地があり、他人に買われる前に手付金を支払って契約をした。 知人にそのことを話すと、「手付」は20パーセントが限界で、それ以上は違反ではないか?と言われた。 宅地建物業法上は、20パーセントを越して手付金を受領することは出来ません。 しかし、これを超える金額はすべて無効となるのではなく、売買代金の一部前払いとして、即ち内金として授受することは出来ます。授受された代金の内容が問題なのです。 買主としては、「履行の着手」がなされた事になり、一方、売主側としては、手付けの倍返しによる契約の解除は出来なくなります。 宅建業法上、一般的に手付けとして授受される金額は、解約手付...

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土地・建物の評価は単一ではない・・・話【No.179】

2017.08.19

 利夫(仮称)は、42年間雑貨商を営んで来た。 思い出せば、毎朝店のシャッターを上げると、近所の人が買い物に来てくれる程の賑わいだった。 貯金と商工会からの借り入れで仕事を始めたのだった。 当時は「頼母子講」などという小銭を仲間内で利用し合っていた。「サラリーマン金融」等無かった時代である。 子供2人は、親子の時間を大事にしたいと公務員になった。 仕事に追われ、一緒に遊んでやれなかった反動だろう。 今やネット全盛、時代の流れには逆らえず店を閉じることを決めた。趣味や、孫達との会話を楽しもうと思っている。 近くの不動産業者へ売却を頼むことにした。しかし、業者によって売買予定額がマチマチだった。 ...

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親が亡くなり、兄弟で相続の話をしている間に月日が過ぎてしまいそうだった・・・話【No.178】

2017.07.15

 良夫(仮称)は、父の死後母と兄弟3人で色々考えた末に、相続を放棄する事に決めた。 父は事業をやっており、借り入れが多く、このままマイナスの財産は引き継がない方が良いとの結論となった。 母と2人個人商店として頑張ってきたが、無理を重ねてきたのだった。 しばらくして、財産の放棄は出来なくなるよと、親戚に言われ驚いた。 相続の申請期間について、3ヶ月という期限があることを、つい忘れていた。 それにしても、父がどこから借りているのか、財産はいくらあるのか、誰から借りているのか、調べるのは大変だった。 家中の書類を引張り出し、金融機関に問い合わせ、大慌てで詳細について調べた。 突然の父の死で母1人での...

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ある日、借家人がいなくなり、処置に困った・・話【No.177】

2017.06.16

 利夫(仮称)は、2棟のアパートを父から引き継いだ。 サラリーマンだった彼は、そのまま経営を引き継いだ。 そして3年が経った。 ある日「アパートの一室に誰も住んでいないようだ」と新聞屋さんから問い合せがあった。 調べてみたら電話番号は聞いているものの繋がらず、勤務先・保証人等も連絡が付かない。 サラリーマンの利夫は途方に暮れ、市役所に相談に行った。 不動産屋さん、司法書士さん、弁護士さん等、相談に乗ってくれますよと言われた。 又、「自分で勝手に借家人の荷物を片付けたりしたら、犯罪になりますよ!!」とも言われた。「えぇ!!」と利夫は驚いた。「強制的な行為は法治国家がすべて国家機関として行う」事に...

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