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相談所物語

大家として、何処迄責任を負わなければならないのか・・・の話【No.167】

2016.07.22

 一郎(仮称)は、父の相続で4室ある戸建貸家を引継いだ。 サラリーマンの彼は、借家人に所有者の変更の連絡はしたものの特に何の管理もなく毎月の家賃を受け取っていた。 生存中の父は、借家人に対し、ゴミ出しの注意等何かと細かく連絡を取り合っていたが、勤め人の一郎はアパートの管理迄気が廻らなかった。 まして「転貸していた部屋がある。」とは全く知らなかった。 そして、運が悪いことに、その部屋が火事になってしまったのです。「失火ノ責任ニ関スル法律」では、燃えやすい木造住宅においての責任は酷すぎるという事で、失火人は一般的には守られていますが、不法行為があると判断されれば、そういう訳には行きません。 今回「...

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仲良し兄弟が、こんなに争う事になろうとは・・・の話【No.166】

2016.05.24

 守男(仮称)は、兼業農家として生れた。3歳違いの弟とは、幼少の頃から仲良し兄弟として近所でもうらやまれた。 大きな病気や怪我もなく男2人兄弟は元気に育ち、やがて結婚しそれぞれが家庭を持った。今や子育てに奮闘中である。 自分達が子供だった頃たくましかった父親も6年前に、そして今年の初めに母親も病気の為他界した。 今迄考えもしなかった相続の問題が現実となった。 長男の守男が兼業農家を継いだ為、次男は今迄財産分割は全く考えてなかった。 しかし、仲の良い兄弟もそれぞれが一家の主となり、子供達の教育費対策も自分達の老後の事も考えなければならなかった。今の生活は決して楽ではない次男は長男に相続の件で話し...

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建物を取り壊した時・・・の話【No.165】

2016.04.19

 健一(仮称)は、15年程前、古い友人から「知人が家を手放したがっているのだが、価格も手頃なので購入する気はないだろうか?」と、相談を受けた。同じ市内なので貸家として管理するくらいは出来るだろうと思い、平屋の中古住宅を購入することに決めた。 そして15年が過ぎた。家賃も安かった為か、入居率も良く元金はとれた。 近くのアパートに住んでいる次男に子供が生れるのを期にその土地を譲ることにした。 平屋を取り壊しきれいに整地してあげた。 設計士に依頼した図面も出来上がり、建築確認申請を役所に出したところ、ストップがかかってしまった。 その土地の登記簿を見たところ、まだ家が建ったままで、しかも、購入した時...

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景観法にかかり、希望の家が建てられなかった・・・話【No.164】

2016.02.20

 春行(仮称)は、自由に育ったせいか、あまり人に相談しないで、自己判断することが多かった。「人を頼らない」のが自分の生き方と自信をもっていた。 努力を人一倍かさねて、財産も作り、30代でマイホームを求められる程になった。 土地・建物等の取引も専門家に頼る事は考えつかなかった。 売主と買主の合意で土地を購入し、夢に描いていた斬新な家を建てようとしたのです。 ところが建築基準法違反・景観法違反として戻されたのです。 景観法は平成16年12月17日施行されました。 景観法の第1条に「農村漁村等における良好な景観の形成・・・、 美しく風格のある国土の形・・・。」と書かれています。 景観地区内は建築物の...

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土地を買う目的を、具体的に説明しないで買った為に起きた・・・話【No.163】

2016.02.11

 都会で働く春男(仮称)は、何処か静かな山間で、釣りを楽しんでいる夢を見ていた。 日焼けした背中を学校の先生に怒られたりした事を思い出したりしていた。  彼は自分の郷里について、こまかに説明をしなかった。 自分の郷里についての「思い出」や「求める土地の将来像」を話さなかった。 土地を求める時、土地をどう利用しようと考えるが、売主に説明しない場合が多い。 何の為に、別荘地を求めるかを説明しなかった為に、トラブルは発生した。 土地には法的な規則があり、その規則の中で売買がなされるのが宅建業上法的な仕事です。 しかし、彼は何ら考えることもなく、代金を払い、権利書を手に入れた。 土地を入手してから、別...

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「手付け」にはどう注意いしたらよいのか・・・の話【No. 162】

2015.12.28

 冬夫(仮称)は、土地を買う計画があることを友達に話した。 すると彼から、手付金・内金・申込証拠金等があるので注意しなければならないと言われた。 冬夫は「手付流し」・「手付の倍返し」の話は聞いたことがあるが、詳細について知らなかった。 法律の本を読むと「相手方が契約の履行に着手する迄は、解除できる」と書かれています。 しかし、この言葉ほど理解に苦しむ言葉はないと思った。「契約の履行・・・」とはいつまでのことを指すのかはっきりしませんでした。 土地購入の為に借入金を申し込んだ時、代金を下ろして準備した時、土地を測量した時、農地を売る為に農地転用の申請をした時など、いろいろな事例があり、売主・買主...

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大きな山を買う時は、山と木は別々だと知らなかった・・・話【No.161】

2015.11.27

 林三(仮称)は、売りに出された山を買うことにした。 以前から興味のある物件が出たら買おうと考え、お金は用意してあった。 山を見に行くと小川が流れ、風光明媚な場所で、一度で気に入った。何かの縁だろうと買うことにした。 普通の売買契約として代金を支払った。 半年経った頃、木を伐採する人がおり、注意した。「ここは、私の私有地です。勝手に木を切ってもらっては困ります」と。 すると、「何をおっしゃいますか?これは私の木ですよ」と反論された。 慌てて売主だった人に問い合わせると、「木は別な方に売りましたよ。判っていたでしょう」と当然のように返答された。私は山全体を買ったはずなのに、これでは詐欺ではないか...

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