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  • 相談所物語

2020.06.21

「袋地」を売るのに苦労した・・・話【No.150】

 宏(仮称)は、親から相続した土地を売却しようとして、
インターネットに載せた。
 暫くして、買いたいという人が現われた。
 3人の人達が現われたが、袋地である旨を伝えると、
3人共、要らないと断られた。

「袋地」はこんなに売れないのかと思った。
 その後も、反応があっても契約には至らなかった。

 正式にはこのような土地を「囲繞地」(いにょうち)と言われ、
四方を他人に囲まれた土地を言います。

 しかし、「努力」と「運」で買主が見つかり、契約寸前まで
進んだ。土地の値段は可成り安くした。
 今回も成約できなかった。

 囲繞地は、下水道法によって、隣りの土地を利用できる(有償?)
と法律で定められています。なので、囲繞地が使いみちのない
土地ではないのです。

 だからと言っても、水道・ガス・電気・そして電話等は
法律には一言も書かれていません。
 従って、隣接者と話し合うしかありません。

 公共下水道が整備された地域は、健康で文化的な生活の向上が
求められているのです。
 公共下水道には法律的な根拠が与えられてますが、水道等には
法的な援助はありません。

 とは云え、他人の土地や設備を使用するのに、無償という訳には
いかないでしょう。
 隣接者の負担の軽い方法で利用することになるでしょう。

「隣接者と仲良く」は、すべての前提条件となります。

(参照)下水道法11条 民法220条